【山おんな、空へ飛ぶ 2013.9】
ふと空へ飛びたくなった。で、松本空港から北海道へ飛んでみた。
北海道へ行くなら、大雪山へ行ってみるか。というわけで、カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)大雪山を歩きまわってみた。
1日目は、層雲峡から黒岳→北海岳→間宮岳→旭岳→また間宮岳→北鎮岳→また黒岳→層雲峡。
その昔大学生の時、まだ全然山おんなじゃなかった頃に観光で訪れた層雲峡から、時間が無いのにひぃこら言いながら登った黒岳。
20数年ぶりに山おんなとなって登っても何か結構長かったね、大したことないはずなんだけどね。
でも山おんなになった今は、黒岳で終わりになんてもちろんしないよ、ぐるっと周遊してこなくっちゃ。
途中の北海岳からはかの有名なトムラウシがきれいに見えた。そこへ至る道は雲の平周辺に似て、池が点在してたりしてステキ〜な感じだったけど、
池(水)がある=ヒグマが居る、となってしまう北海道の山、独り歩きの私としては、また来て今度はトムラウシ行っちゃおーって気にはちょっとならなかったね。
2日目は、反対側の旭岳温泉から旭岳山頂往復。下山後、千歳までレンタカーすっとばして、午後の便で松本へ。
帰りの飛行機の座席も残念ながら通路側。すごく天気がいい。ああ窓の外見たい〜。
途中、機長が「もうすぐ鳥海山が見えます」とアナウンスした辺りから落ち着かなくなる私(笑)。
鳥海山見なくちゃ、と立ち上がる。隣の人の頭越しに鳥海山の写真を何枚か撮って、立ったついでにトイレへ。
ドアに小さな窓があるのを見つけて、フライトアテンダントさんに「外見ていい?」と聞くと(←子供?笑)、「一番前の座席が空いていますから、そこからどうぞ」と。
「え、いいの?やった♪」。窓にかじりついて離れない私。延々窓の外を眺める。
さっき鳥海山だったから、あの山、朝日連峰かな?てことは隣は飯豊かな?あの奥は磐梯か??もうもう楽しいのなんのって(笑)。
眼下には黄金色に染まった稲穂の海が広がり、金色の野を切り裂いて蛇行する川、ひだひだの山々。雲の上を飛び、上空に広がる空は群青色。ああ、飛ぶっていいな。
富士山、八ヶ岳などが見え出した頃、松本が近づき、高度が下がり始めた。
さあ楽しい時間はお終い、自分の席に戻らなくちゃ。席に戻ってシートベルトをしたら、先ほどのフライトアテンダントさんがやってきた。
そして「これからアルプスも見えますよ。すぐに旋回してしまうかもしれませんが・・・」と。
「ええっ、いいの?移動しちゃっていい??」(←子供?笑)。いやーなんてステキな計らい♪窓に頭突きせんばかりの勢いの後姿が微笑ましかったかしら(笑)。
最初に美ヶ原の上空へ飛んで、旋回して四賀へ飛んで、また旋回して豊科上空で車輪出して、そして着陸態勢へ。
いや〜もうほんっとに楽しかったってば。山より楽しかった(笑)。
たまには飛んでみるもんだな、って思いました。
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