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■ 山のよもやまばなし − 「月山でクマ」

月山でクマ 5月の晴れた日、山形県の月山(がっさん)へ登山に出かけた。
さすが7月までスキーができるとあって、まだまだ雪たっぷり。でも今年は昨年に比べて雪融けが早く、場所によっては登山道も出ていた。

山頂からは鳥海山が美しく見え、誰もおらず貸切で、小1時間のんびりし満足して下りてきた。
麓のスキー場でリフト脇を歩いていたら、リフトに乗っている人が「やばいよ、あれ。クマだよ」と。 対岸斜面を見やると、黒い塊が。動き出したら、確かに四つ足。へぇークマだ。さすが?月山だな。
クマは大斜面をぐいぐい登っていく。行く先は姥ヶ岳、そしてそこにはたくさんの人。 うわーどっちも(人もクマも)パニック起こしそうだなーやばそうだなーと、とりあえず写真撮る(笑)。
やがて、たくさんの人に気がついたクマが驚いた。ステンと転げて(それともわざとか)まずは尻セードで数十メートル斜面を下る。 その後走り出したが、いつものぼてぼてした動きとは違って、かなり速い! その頃には、リフト上部の係員が、「とまって下さーい!」と滑っている人達に呼びかけだした。 クマは、右往左往走った挙句、やがて斜面の向こうの笹薮の方へ消えていった。

やれやれ。と思ったと同時に「ピンポンパンポン♪」と場内アナウンスが始まった。 お、「クマが出た」のお知らせか?なかなかタイムリーだな、と思って耳を傾ける。 「本日も月山スキー場をご利用いただきありがとうございまーす。パトロールからお知らせでーす。」 間の抜けた感じでのんびりしたアナウンス。リフトの終了時間、雪の状況についての注意などを伝えるが、クマについては(伝わっていないのか)一切触れない。 「月山スキー場は普通のスキー場とは違いまーす。大自然そのものでーす。」
まさにその通り。大自然そのものの出来事でした。

それにしてもクマさん、あなた真っ黒なんだから、木のない真っ白な大斜面歩く(=目立つ)警戒心のなさって、野生動物としてどうよ(笑)。


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