またあるときは登山ガイド、森林セラピスト。信州を中心に森と山をご案内♪

■ 山のよもやまばなし − 「カモシカ2頭でした!」

安曇野市民に愛される光城山(ひかるじょうやま)。片道30分程で登れるこの山は、私のトレーニングジムでもあります(笑)。
4月下旬、一番ポピュラーなルートは美しい桜の回廊となり、この時期にはライトアップもするので(震災後はやめたかも)、夜桜を見ながら軽く山登り、なんて洒落たこともできます(ただし寒い)。 以前は、桜が終わった後もしばらくはライトアップしていて、その頃のお話。

友人が夜の光城山に登ってみたいと言うので、3人で19時頃から登り始める。ライトアップしているとはいえ薄暗いので、怖さを紛らわす意味でも、大きな声でしゃべりながら笑いながら2/3ほど登っていったその時。森の中で「がさっ」と音がした。
「何かいる!」先頭を歩いていた私が立ち止まる。と、次の瞬間、「ずどどどどど・・・!!!」という音を立てて、暗闇の中から何かがこっちめがけて走ってきたから、さあ大変!!「ぎゃあああ〜!!!」と叫ぶ私達のすぐ横を、グレーの毛のかたまりが走り過ぎて行くのが見えた。 行っちゃった?とほっとしたのも束の間、再び「ずどどどどど・・・!!!」うわぁぁ〜戻ってきた!!もうこちらはわぁわぁぎゃぁぎゃぁ大騒ぎ。大声で追い払えるならと、声を限りに叫ぶ。
しばらくして再び沈黙が訪れ、ここでようやく3人で状況確認。1番前を歩いていた私はイノシシだと思い、2番目を歩いていた子はクマだと思い、3番目を歩いていた子が冷静に「カモシカ2頭でした!」。
後日いろんな人にこの話をしたら、カモシカは逃げる時は斜面を下るので、結果こちらに向かって走ってくることになったのだろう、と。 また女性3人だったので、ナメられたのもあると思う。あるいは、うるさすぎておしおきされたのかも(笑)。

で、この話には後日談があって。
光城山を歩いていて、ガサと音がした時は、人ではない何かが居ると学んだ私(登山道にはガサガサ言うほどの落ち葉はないのでね)。
ある時(今度は昼ね)、写真撮り撮り歩いていると、再び森の中でガサと音がした。「む。出るぞ・・・!」と立ち止まると案の定、「ずどどどど・・・」と聞き慣れた音がして、カモシカが森の中から走り出てきた(苦笑)。
私に気付かず通りすぎてほしいな〜とそのままじっとしていたのだけど、残念ながら見つかり、カモシカは立ち止まり、こちらをガン見。 しばし「・・・・・」と見つめ合う(にらみ合う?)が、行ってくれないので、「あのですね、私はただ写真を撮っているだけなので、気にせず行って下さい。」と言おうと思い、「あのですね・・・」と口を開いたところ、カモシカは我に返り、再びずどどど・・・と斜面を下りていった。 やれやれ。だがしかし、もう1頭来るぞ。と思うが早いか、2頭目が「ずどどど・・・」。こちらは私を気にとめる様子もなく、そのまま先のカモシカの後を追って駆け下りて行った。

このカモシカのペアは、地元の新聞に載ったり、時々クマと間違われたりしています(笑)。

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