またあるときは登山ガイド、森林セラピスト。信州を中心に森と山をご案内♪

■ 山のよもやまばなし − 「親近感」

春の天狗原山。取り付きはだいぶ荒れてきたけれど、まだまだ雪たっぷり。
この山にはブナの森がある。ブナの森があるってことは、クマさんもいる。

雪上に点々と続く足跡。カモシカかな、カモシカだよな、カモシカって言って(笑)。
でも見慣れた「ブタさんの鼻」(←カモシカの足跡ね)じゃないようだし、肩幅?も広い。
そしてとうとう、決定的な跡を見つけてしまう。あーやっぱりクマさんだ。しかもでかい。
とたんに居心地が悪くなる(苦笑)。

まずは通過時間を推察する。風化具合?からして今日じゃないみたい?それとも今朝早くかな?
そして今度は向かっている方向を見定める。自分と同じ方向か、違うのか。 歩幅の広さや斜面に残る跡から多分下った跡だろうと当たりをつけて、少し安心する(同じ方向なら追うのはちとヤバイ)。

それにしても、どうしてもトレースが重なる。
雪庇の上を歩いているのだけれど、雪が悪くなっているところ、亀裂が入っているところは同じように避ける。
お、ここはさすがに土の出ているところに上がらなければいけない、と雪上から外れると、クマさんの痕跡もそこにある。

私は知識や経験から思考してルートを決めていると思うのだけれど、クマさんはそもそも思考とかするのかな。どっちかというと、本能? でも危険を避ける判断や行動は同じ。何だか親近感が湧いた。

同じ雪山を歩く者同士、安全に安全に、ね(笑)。


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