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■ 山のよもやまばなし − 「トレースどろぼう?」

四阿屋山にて。事前情報収集が足りずに登山口がわからなくて、林道をうろうろ3往復ほどして1時間経過。その日はその後に用事があったので、時間切れであきらめる。地元の産直で、登山口の情報とふきのとうを仕入れて帰り、とっても口惜しかったので、2日後に再び訪れる(←結構しつこいの、笑)。

冬型が通過した後なので、結構な積雪がある。

2日前に自分が歩いた足跡を辿ると、カモシカが使って歩いてる(少しでも何かが歩いたあとの方が、雪がしまって歩きやすいのね)。2日前にあきらめた地点まで来て、その先は、こちらがカモシカの足跡を辿る。もちつもたれつ、お互い様。出会うことはないけれど、足跡が重なる。何だか感慨深い。

尾根に上がると、鳥の足跡が延々と山頂に向かって続いてる。鳥が雪の上をこんなに長い距離歩くなんて、何だか意外。飛べばいいのに・・・四阿屋山へのお参りのために敢えて歩いてるのかしら・・・なんてことを考えながら、足跡を辿っていくと、そのルート取りがまた絶妙(上手)で!この鳥、慣れてる!!思わず唸ってしまった。出会うことはないけれど、足跡から効率よいルート取り(鳥だけに、笑)を教わる。これまた感慨深い。

これは聞いた話だけれど、知人が美ヶ原で写真を撮っていて、腰まで粉雪に埋まり身動きが取れなくなってしまったそう。どうしたもんだろうか・・・とりあえず自分を落ち着かせるために煙草に火をつけた。すると後ろで鹿の鳴き声が。振り返ると小鹿を2頭連れた母鹿がこちらを見ていたそうな。そうか、あそこにはけもの道(=雪がしまっている)がある!あそこなら歩けるかもしれない!!と思い至り、必死にもがいてそこから脱出したそうです。鹿が助けてくれたのね。

人間達の間では、最近「トレースどろぼう」なんて言葉があったりしますが、動物達はそんなこと言うかしら。
粋に「お互いさま」ってことでいきましょ!

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